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清水内科クリニック|内科・消化器内科・肝臓内科|名古屋市北区

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海外渡航ワクチンの選び方contact us

海外渡航ワクチンは、@年齢、A渡航先、B滞在期間、C準備期間、D渡航目的と行動、E本人や会社の危機意識、などの条件を加味して適切な計画を立ててゆきます。

ご自身で海外渡航ワクチンの情報収集する際に、国家機関である厚生労働省検疫所の運営するホームページ、「FORTH・海外で健康で過ごすために」をご覧になってから来院される方が多いようです。

FORTHで紹介されている「海外渡航で検討する予防接種の種類の目安」には「あくまで目安」と注意書きされています。なぜなら、容易に手に入る多くの情報は一昔前のガイドブックに載っているような情報ばかりであり、現在の世界情勢(移民や難民、温暖化、新興国国民の海外旅行ブームなど)も考慮した感染症対策を立てるためには、リアルタイムの接種計画を立てることが必要だからです。可能であれば海外赴任の前任者や現地の大使館などからも情報収集し、自身の接種歴も考慮した適切な渡航ワクチンを選んでいただきたいと思っております。

以下に渡航ワクチンを選ぶ時の主なポイントを挙げておきます。

破傷風ワクチンではなく成人用のDPT3種(ジフテリア・百日咳・破傷風)混合ワクチンが正解!

FORTHをはじめ多くの情報源で、致命傷になりうる破傷風のワクチン接種が勧められています。破傷風ワクチンは正確には破傷風トキソイドという成分で、本来はケガをした時の治療薬なので、日本でも大ケガをしたり犬に咬まれたりした際には保険診療で注射しているワクチン(治療薬)です。昭和44年4月以降の誕生日の方は、幼児期の定期接種でDPT3種(ジフテリア・百日咳・破傷風)混合ワクチンによる基礎免疫が済んでおり、その約10年後の小学校6年生時の定期接種でDT2種(ジフテリア・破傷風)混合ワクチンにより更に10年程度の免疫が期待できます。これらの感染症は日本ではいずれも稀とされているため行政による集団免疫も6年生で終了してしまいますが、諸外国では飛沫感染(咳やクシャミによっておこる感染)による集団感染のリスクとなるジフテリアと百日咳を問題視しており、成人以降も10年毎にDPT3種混合ワクチンを継続して定期接種している国もあるくらいです(公的に接種しているかどうかは、その国の移民状況や危機意識、公的接種するだけの国家の経済力、などが決めていると思います)。集団生活を送る高校や大学、専門学校などへ留学する際には、DPT3種混合ワクチンの接種証明が求められることあっても、治療薬である破傷風ワクチンを単独で接種するような指示はありません。海外渡航において、成人以降で接種すべきワクチンは破傷風ワクチンではなく、DPT3種混合ワクチンを選択するのが正解なのです。

現在、日本ではDPT3種混合ワクチンは廃止されているため、当院では欧米で広く用いられている成人用DPT3種混合ワクチン(Tdap:小児用ワクチンより適量のワクチン成分が配合されている)を輸入して接種しています。輸入ワクチンに不安のある方は、不活化ポリオワクチン(IPV)を加えた国産のDPT-IPV4種混合ワクチンで接種しています。

昭和43年以前の誕生日の方は、幼児期の定期接種がDP2種(ジフテリア・百日咳)混合ワクチンで行われているため、Tdapと破傷風ワクチンを4週間隔で接種してから渡航して下さい。

狂犬病ワクチンは本当に必要か?

アジアや途上国であっても都市部であればワクチンは入手可能であり、多くの海外赴任者には暴露前(咬傷前)接種は不要なこと多いはずです。5回の暴露後接種(0-3-7-14-28日)を咬まれてから5日目までに接種を開始するようにして下さい。現地での迅速な対応に不安がある方は、日本で暴露前接種をWHO方式(0-7-21(28)日)で3回完了し、英文接種記録を持参して渡航して下さい。当院では世界的に評価され、多くの国で流通しているワクチンを輸入して接種しています。

蚊を甘く見ている?日本脳炎ではくアジア脳炎と理解すべし!

日本脳炎は東南・南西・東アジアが流行地で、中国・インド・インドシナ諸国、ネパールも含めて1-2回の追加接種が必須です。小児や高齢者が重篤になりやすいですが、健康な成人でも発症することがあります。日本脳炎に限らず、蚊の媒介する感染症は近年報告例が増加しています。世界的な環境変化もあり、日本で唯一日本脳炎の定期接種から外されていた北海道でも2016年4月より定期接種に追加されました。

麻しん、風しんは日本でもリスクあり!海外はなおさら・・・

2015年3月WHOは、日本が日本由来の麻しんを排除したと認定しました。しかし、その後も日本国内では感染が多く報告されており、多くは中国やフィリピンをルーツにした麻しんウイルスの感染でした。とりわけ、2016年9月に関西国際空港で授業員や空港利用者あわせて40人以上の集団感染の事例(中国やモンゴルで多いタイプのウイルスが原因と判明)が大きく報道されました。麻しんは結核と同じく空気感染(空気中のウイルスを吸入して感染)で感染が拡大するのでワクチン以外の感染対策では厳しいものがあります。小児期に生ワクチンを接種している麻しんや風しん、おたふく、みずぼうそうの抗体保有率は、海外渡航者の80%程度、もしくはそれ以下ですので、渡航前に血液検査で抗体の有無を確認して、免疫のない方は渡航前に接種する必要があります。 

 

渡航前の予防接種の受け方

予防接種の種類によっては、1ヶ月間隔で2〜3回接種する必要のあるものもあるため、なるべく早く(できれば出発3か月以上前から)接種するワクチンの種類と接種日程を決定することが大切です。

日本国内の定期接種の時期と海外渡航の時期が重なる小児の方につきましては、渡航先での接種と帰国前後の接種で混合ワクチンの運用やワクチン成分の互換性の点でエラー(無効接種)の危険がありますので、海外小児ワクチンに精通した小児科医に事前に受診していただくことがあります。

予防接種までの流れ

電話でのご予約
事前に「海外渡航ワクチンの選び方」をご覧いただくよう願います。電話で渡航先、時期、目的、年齢、希望ワクチンなど伺い、来院日を決定します。可能な方は母子手帳をご準備下さい。
ご来院
受付ののち体温測定、予診表の記入をしていただきます。ご家族連れなど1件に時間を要する見込みがある際には、来院時間を指定させていただく場合がございます。
接種ワクチンの確認
担当医より接種ワクチンの確認を致します。渡航目的やスケジュールによって予定ワクチンを変更する場合がございます。
ワクチン接種
なるべく複数のワクチンを同時に接種して、来院回数の軽減をはかります。
予防接種記録の発行
当院で実施した予防接種の接種証明書(当院書式)を発行しております。母子手帳の翻訳などはお受けしておりませんので、ご了承ください。
次回来院日の確認
お会計の際に、次回のワクチンの種類と来院日を確認いたします。

 

全員の方に予診票、予防接種歴表をお願いしております。待合室での記入は意外と手間と時間がかかりますので、下記の予診表ダウンロードをご利用いただき、ご記入して持参してください。

渡航ワクチン予診票 ダウンロード

予防接種をご予約された方で、キャンセル・日程変更される場合は必ずお電話にてご連絡下さい。ご連絡いただけない場合、来院予定日を過ぎた時点でキャンセル扱いとさせていただきます。

定期休診日(日・祝))以外に、年末年始、夏季休暇、その他の臨時休診による対応不能な期間がございます。その期間に予防接種が必要な場合は他の専門医療機関をご利用いただくことになりますので、接種記録を紛失しないようご注意ください。