慢性肝炎と診断されている方、健診や病院で肝機能異常といわれた方、倦怠感、むくみなどで肝臓が心配な方はご相談下さい。肝臓病の専門医として、しっかりとした対応をさせていただきます。

医療機器もハイグレードの超音波(エコー)装置を導入しております。現在、総合病院で定期的に超音波検査を受けていらっしゃる方も安心して検査を受けていただけます。肝臓病には入院が必要な検査(肝生検やカテーテル検査)や治療(がんや肝不全など)がありますが、信頼できる専門医が在籍する総合病院にスムーズに紹介いたします。

主な連携病院

健診の腹部超音波検査で肝臓、胆のう、膵臓の異常を指摘されて受診された場合、CT検査やMRI検査が必要になります。受診時に当院から連携病院に検査予約を行い、連携病院での検査結果を当院で判定、説明いたします。造影剤を使ったCT検査が必要な場合は、健診の腎機能に関する血液検査結果を当院で確認のうえ名城病院で検査を受けていただき、検査結果を当院で判定、説明いたします。(名城病院以外の連携病院を希望される場合は、健診の受診指示書を持参して受診するようお勧めします。)

増加する非B型・非C型肝がん。危険な脂肪肝に注意!

肥満人口の増加に伴い、人間ドックを受ける方の30%以上の方が肝機能異常を指摘されています(2014年人間ドック学会)。

アルコール性、ウイルス性の肝臓病が減少するなか、メタボリックシンドロームに関連する脂肪肝による肝機能異常が激増しています。

多くの脂肪肝はほとんど進行しない良性の単純性脂肪肝(非アルコール性脂肪肝)ですが、1~2割の脂肪肝は肝臓に炎症が起きて線維化が進行し、肝硬変や肝がんに進行する非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis:NASH ナッシュ)になることが注目されています。NASHになると5~10年後には5~20%の症例が肝硬変や肝がんを発症します。

消化器内科・肝臓内科の診療

危険な脂肪肝に注意!

当院をはじめ全国の肝臓外来でNASH症例は増加していますので、脂肪肝に油断せず、減量と運動、定期的な肝臓外来の受診を心掛けてください。

B型・C型肝炎患者様の治療を長期にサポート

肝臓専門医である院長が慢性肝炎の専門治療を行います。
B型、C型肝炎に対して積極的に抗ウイルス剤治療をおこない、肝硬変への進行阻止、肝臓がんの発生の予防に取り組んでいます。

平成20年7月の開院以来、161名のB型・C型肝疾患の患者様が受診され、50名以上の方の抗ウイルス療法(インターフェロン治療、インターフェロンフリー治療、核酸アナログ治療)のサポートをしてきました(平成27年5月現在)。

このような当院の肝炎診療の取り組みを検証した内容を第48回日本肝臓学会総会、第41回日本肝臓学会西部会において取り上げていただき、発表しております。

慢性肝炎の専門治療
B型・C型肝炎患者医療給付事業について

2008年4月より施行されたB型・C型肝炎患者医療給付事業により、抗ウイルス薬治療にかかる患者様の自己負担金が減免されます。

この事業は住民票のある自治体の保健センターが窓口ですが、診断書は指定を受けた「肝疾患専門医療機関」でしか発行されません。肝疾患専門医療機関とは、「専門的な知識を持つ医師による診断と治療方針の決定が行われ、抗ウイルス療法が適切に実施できる」と認定された施設です。当院は診断書の発行から抗ウイルス薬治療までスムーズにできるよう適切にサポートいたします。